各所から情報が公開されていますが、xrdp を構成する1コンポーネントである xrdp-sesman にバッファオーバーフローの脆弱性が発見されました。本脆弱性は既に修正済みですが、脆弱性のみを修正するリリースは行わず、来月2017年12月に予定している定期リリースに含む予定です。
xrdp-sesman の sesman/libscp/libscp_v0.c
の scp_v0s_accept
関数内で、ネットワークから受け取った信頼できない整数値をサイズとして、固定長のバッファに書き込んでいました。これにより、xrdp-sesman プロセスのクラッシュにより DoS が発生する可能性があります。
デフォルトの設定では、xrdp-sesman は localhost:3350 を LISTEN しているため、リモートからの攻撃は受けず、ローカルユーザによる攻撃に限定されます。
パッチは下記の通り、可変長のバッファを確保することで対応しています。